生活原資を得るために働く
それは男女に限らず　人間に共通の生活形態で
働かなくてもいいのは子どもや病人
あるいは体力の落ちた老人くらい

しかし　女には妊娠や出産　それに伴う育児がある
この期間は労働に従事する時間も収入もなくなる
もっというなら女性には母性があって
思春期から閉経期まで母親になるための生理がある
個人差はあるが　人によっては脂汗にまみれて七転八倒する
あるいは　そのホルモンサイクルによって感情的になる
生理も妊娠・出産も備わった母性のゆえだし
生命をつなぐという最大の使命を負っている所以だ

有史以来　女性は成人しても主体的な生産性を持たずに
家庭内におさまって子孫を産み育てる役割を引き受けてきた
肉体的な性差やそれに伴う役割の分化は必然で
法律などで明文化されなくても　コンセンサスとして存在する
そうして人類は５千年を超える歴史を編み続けてきた
それが現在の男性優位社会の原型だ

ところがその標準的な形態が　最近になって崩壊しつつある
男は外へ出て働け！　これは５千年経っても変わらないが
女は子どもを産んで育てて働け！
ついでに義父母の介護もしろ！　　

冗談じゃない
男の役割は普遍なのに　女だけ何役も増えた
そんなのやってられますか　
で　結婚しない女が増えた
男も配偶者を限定されるのは本能に沿わないから
４０過ぎても独身貴族を選択する
当然子どもも増えるはずがない
少子化対策が大事と大臣を設置するもう片方で
女性の労働力がなきゃ経済がもたないから
家庭に入って子どもを産んでる場合じゃないという
　
まじめに考えるとわけがわからなくなるが
政策って先のない老人たちにまかせておいていいのか
明日コロッと行くかもしれない連中にとって
きっと１０年先なんて知ったこっちゃないんだよね

いくら赤字国債乱発しようと
核燃料の廃棄物がどれだけ野積みされようと
放射能汚染で住めない所が増えようと
甲状腺異常の子どもが増えようと
ボクちゃん子どもいないし関係ないってか